最近知ったことで
今日は雲雀さんの誕生日みたいです。
雲雀さんは、教えてくれなかったけど…。
Happy birthday 〜君からのプレゼント〜
「何、僕に何か用?」
「えっと、その…」
「何も用が無いなら行くよ」
勇気を出して言わなくちゃ…
「た、誕生日、おめでとうございます。」
私なりの精一杯の言葉
「今日、誕生日だと聞いたので…。」
言った後に少しの間、沈黙が続いた。
「あぁ…すっかり忘れていたよ。」
「えっ?そうなんですか?」
自分の誕生日を忘れているだなんて思わなくて
驚いてしまった。
戸惑っていると
いつもと違い、少し微笑んでいた
「まぁ、たまにはこういうのも良いかもね。」
その顔に何も言えなくなって
必死で何か言おうと考えて思い出した。
「あ!それと、プレゼントを…」
「今は良いよ。後で貰うから」
言っている意味が分からず、戸惑っていると
「誕生日祝ってくれるんだよね?」
「はい。」
手を差し伸べて
お互いの手を繋ぎ、歩く
さぁ、帰って一緒に祝おう
「有難う、」
「えっ?ど、どう致しまして。」
おまけ
「草壁、君は余計な事をしてくれたね…」
恭さんがこちらを睨んでいる…何かしてしまっただろうか…?
「きょっ、恭さん!?どうかされたんですか…?」
いつになく、目が真剣でそれが彼の恐ろしさを表わしていて
暫く固まってしまった。
「彼女に僕の誕生日を教えたみたいじゃないか」
「それは…話をしていたらその、流れでそうなってしまって…。」
てっきり怒らせてしまったかと思えば
以外にもあっさりとした返事が返ってきた。
「まぁ、良いけどね。」
何とか機嫌を取り戻し落ち着いたようだ。
「ほっ…良かった。」
案外
満更でもないみたいだ
鼻歌を歌いながら去る姿を見て微笑ましくなってしまった。
(…でも、本当は自分から伝えたかったんだけどね。)
あとがき
雲雀君誕生日おめでとう。
何とか当日には間に合いました…。
誕生日はわざと言わなくて、当日に当然言おうと考えていたという設定です。
なので、彼女からの言葉に少し驚いています(笑)
雲雀君は初めて書くので、上手く書けているか分からないですが
楽しんでもらえると嬉しいです。
いつもは名前変換有りなのですが、今回は名前変換が殆ど無くてすみません…;;
無理に入れるのも…と思ったので一部以外(良かったら探してみて下さい笑)無しにしました。
ここまで読んで頂き、有難うございました。
5.5 世莉