隠れた思いと−
「あの、今度の土曜って予定空いていますか?」
珍しく普段はから誘わないことに嬉しくなっている自分がいた。
「分かった…その日は空けておくよ。」
からの誘いを断ることはせず
当日に連れてこられた場所は…
「皆さんがピクニックをするので、一緒にどうかなと…。」
一瞬、間違いかとも思ったが沢田綱吉に赤ん坊の姿も見える。
可笑しく思いを見ると、どうしたら良いのかという顔をしていた。
なるほど、そういうことか…
「君達と群れる気はないから。僕は帰らせてもらうよ。」
「あっ…」
僕は後ろを振り向かず、その場を去る。
「雲雀さんを怒らせ…ちゃった…かな…?」
「沢田君は、気にしないでください。無理やり誘った私がいけないんですから」
「そんなことより、追いかけた方が良いんじゃ…。雲雀さん、大丈夫かな?」
「せっかく誘ってもらったのに、ごめんなさい。私、追いかけますね。それでは、失礼します」
それから、少ししてから聞こえるいつもの足音に嬉しくなっていた。
君が誰かと一緒にいるだけで不愉快な気持ちになる
何故だか分からないけど
まさか、こんな気持ちになるとはね
思いもしなかったよ…
この気持ち、君には教えられない
あとがき
二人でデートだと思っていた雲雀
嫉妬してしまうのですがそんな気持ちに後で気づく雲雀君が浮かび、書いてみました。
でも、きっと気持ちに気づいても素直に言えないんだろうなと思います。
それではここまで読んで頂き有難うございました。
10.3 世莉